ダンヨガ 京都駅前 スタジオ
能はすばらしい脳のトレーニング・・・「心と身体と脳をすっきり整える」
能面
能楽は、現在では日本の伝統芸能として鑑賞するものと考えている人の方が多いかもしれません。 江戸時代には武家の式楽として武士に欠かせない必修科目と考えられていました。 能の内容が精神性の高さを育てるものであると同時に、能の動きが武士らしい肉体を鍛えるために最適であったからです。 最近になってようやく、そうした身体機能との関連で能の動きをとらえる研究が進んできました。
能(謡曲・仕舞)の稽古は、心と身体と脳を鍛えるために、最適のトレーニングでもあったのです。
ICON丹田を芯(コア)とする
   武士が二本の重い刀を腰に携えても敏捷に動けるのは、丹田に中心をおいた姿勢を保っていたからだといわれています。かつての武士は体型的には小さくとも、下半身を安定的に鍛え、上半身を柔らかく整えることによって、敏捷ですばやい攻撃ができる肉体をつくりあげていました。能面
 それは、自分の身体のバランスをしっかりととり、身体の中に芯(コア)をしっかりともっていたことによります。自分の身体の芯をしっかりと保つこと。これは、健康な肉体と精神を保つために、不可欠なことです。自分の芯を意識でして自由自在に操ることができる。それが年齢に関わらずに健康な動きを保つため秘訣です。
 こうした身体の芯をつくるために役立ったのが、能の稽古でした。能の構え(基本の姿勢)でもっとも大切なのが、身体の中心(丹田)を意識し、姿勢を整えることです。足の裏で地をしっかりとらえ、膝をやわらかく、上半身を柔軟し、天に対してまっすぐに立つ。そのために、能の稽古によってしっかりと丹田を鍛えていたのです。
 丹田を鍛えることが身体の健康の基本であること。これは変わらない事実なのです。
能舞
ICON丹舞と能舞
   ダンヨガのトレーニングのひとつに、丹舞があります。丹舞とは、気の踊りともいい、生命のエネルギーの流れに従った自然な動きを意味しています。全身を流れる気の動きのままに自由に身体を動かしていくことが丹舞であり、その人の心の状態や身体の状態によって、動く形も変わってきます。
 丹舞は、深く集中していくと、没我の状態で自分の身体から離れ、エネルギーそのものとなり、空間の中のエネルギーとともに流れていくのを感じることができるようになります。宇宙のエネルギーが人間の身体を借りて表現されている状態であり、その動きの中で心身ともに深く癒されていくというものです。
 能の舞も同じような効果があります。能の舞は決まった型を舞うものであり、一見するとひとつの型に肉体を押し込めているように感じられるかもしれません。しかしながら、本質的には、丹舞と同じにように身体を使うことが到達点です。能面
 能の舞の型はとても単純です。単純な動きを繰り返し稽古し、自分の身体のクセや習慣をとり、身体のバランスを正しくしていきます。何度も繰り返し稽古をすることによって、すべてのクセ、すなわち自我(エゴ)をなくし、自分の身体を空の状態にしていくことが何よりも大切なのです。
 もっとも美しい舞の表現とは、宇宙のエネルギーをすべて受け入れ、身体の気の流れそのままに表現できていくことです。そのためには、自分がこうしたい、こう見せたいという欲望を捨て、空となって宇宙のエネルギーを受けていくことが必要です。そうすることで、舞の型をとりながらも自然に身体や心を開放していくことができるのです。
 したがって、能の舞を深く稽古することによって、身体のエネルギーを活性化し、心を開放していくことが可能となります。
能舞
ICON謡と呼吸
   脳呼吸では、脳幹の働きをとても大切にしています。神性が宿る場所として、脳幹がよく機能することが、新皮質の情報に振り回されている現代人にとって、心身バランスを取り戻し健康に役立つとされています。
脳幹を活性化させるためには、単純なリズムの運動を繰り返すことが有効であり、また呼吸・咀嚼・歩行の3つの動作が大きく影響すると言われています。
 呼吸を深くするために、声を出すことも効果的です。大きな声を出すこと、つまり息をたくさん吐き出すことによって、はじめて吸うこともできるからです。また、声を出すことは、咀嚼と同じように口やあごを動かすことになります。そこに言葉を乗せると、さらにその効果も高まってきます。扇
 能の動きは、『歩く禅』『歩行芸術』とも呼ばれるように、歩くことを最重要として行うものでもあります。きちんとした歩行(能では運びといいます)をしっかりと身に付けることによって、はじめて美しい舞を舞うことができます。
 脳幹を活性化させること。それが、本来の脳の機能をとりもどし、脳の潜在能力を引き出し、より幸福で平和な人生を実現するために有効です。能の仕舞や謡の稽古も、そうした脳幹の働きを強くするために活用してみてください。

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